2012年2月6日月曜日

パリのブキニスト Bouquiniste de Paris

Bouquinisteは「古本屋」を表すフランス語だけど、de Parisがつくとそれは特別。
セーヌ河沿い、左岸のポン・ドゥ・マリーからルーヴル河岸まで、右岸
のトゥルネル河岸からヴォルテール河岸までにある240人が営む、900コ(?)の「緑の箱型」古本屋さんのことを意味してる。

セーヌ沿いの景観は91年にユネスコの世界遺産に登録されていて、素晴らしい建築遺産だけでなく、もちろんこのブキニストたち自身が世界遺産の景観の一部なのですねぇ。


ほとんどの場合、代々ブキニストなのでブキニストになる、ブキニストと結婚してブキニストになるらしいけれど、中にはまさに天職!本が大好きで彼らと接しているうちに入り込む、という人もいるみたい。
そう、彼ら自身のあげる「ブキニストになる大事な資質」の1つは「情熱」。本でもBD(フランスのマンガ)でも版画でも、とにかく何か大好きなものがあること。
そしてもっとも大切なのは「自由を切望する人であること」なんだとか。
自分が自由であればこそ、人々との出会いが面白く、さらなる豊かさや情熱を産むというところか。
フランス人ですねぇ・・・

さて、93年にシラク大統領によって決められたこの「緑の箱型」古本屋。こんど変わるみたいですね。
候補の4タイプを展示して、評判のいいものに決めるんだって。
落書きできない特殊加工がしてあって、照明内蔵、足元温める機能があるらしい。写真で見たけどちょっとゴミ箱ちっくでしたな・・・世界遺産の景観を壊すことにならないといいですね。

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